人形町は、江戸の中心でもあった日本橋にある、下町情緒あふれる町です。

人形町は元々、歌舞伎に次いで建てられた人形浄瑠璃の芝居小屋が多く集まった土地で、ここに人形を製作したり修理したりする職人が住んでいたことから名付けられた街です。

人形焼きの発祥としても知られる人形町で、今回は代表的な観光スポットや商業施設、公共施設をご紹介していきます。

人形町の観光スポット

まず、人形町で人気のある観光スポットについてご紹介していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

安産でご利益のある日本橋の水天宮

安産でご利益のある日本橋の水天宮

人形町には、福岡県に総本山が所在する全国総本宮水天宮の分霊社である、日本橋の水天宮があります。

有馬家の屋敷にあった神社であり、参勤交代の時に江戸でも参拝できるよう願いが込められ、有馬家の藩主が福岡県久留米市から分社したといわれています。

水天宮は元々、安産や水難除けの神様として有名な神社ですが、日本橋にある水天宮も安産祈願で有名です。

そのため、戌の日には安全祈願に訪れる妊婦さんが後を絶ちません。

2018年に、江戸鎮座200年を記念する記念事業として社殿建て替えが行われており、待合室が設置されるほか、足の不自由な方も安全に参拝できるようスロープが設けられました。

住所東京都中央区日本橋蛎殻町2-4-1
電話番号03-3666-7195
営業時間7:00~18:00(授与所は8:00~18:00)
公式HPhttps://www.suitengu.or.jp/

食べ歩きを楽しむならココ!甘酒横丁

明治座から続く通りに位置する甘酒横丁は、食べ歩きグルメや散策が楽しめる商店街です。

昔ながらの老舗店を中心に、さまざまなグルメ店が建ち並ぶ下町情緒あふれるスポットで、多くの観光客でにぎわう人形町でも人気のスポットになります。

甘酒横丁は、かつて通りの入り口で甘酒が飲めたことから名付けられました。

大正5年創業のたい焼き店である柳屋は、尻尾から頭までしっかりとつぶあんが入っているのが特徴です。

また、昭和23年に創業されたとうふの双葉も老舗名店として有名で、かつての尾張屋の甘酒を引き継いでいます。

甘酒と豆乳を合わせたソフトクリームも、暑い夏にはおすすめです。

住所東京都中央区日本橋人形町一丁目~日本橋小伝馬町
電話番号店舗により異なる
営業時間店舗により異なる
公式HPhttp://amazakeyokocho.jp/

日本橋七福神めぐり

日本橋・人形町エリアには、複数の神社を巡り「七福神」のご利益を授かる「日本橋七福神めぐり」のコースが整備されています。

「日本で一番巡拝時間が短い七福神」とも言われ、オフィス街の合間にありながら、歴史と文化に手軽に触れられるのが魅力です。

新年の「企業繁栄」や「商売繁盛」を祈願して、チームビルディングの一環として社員で巡る企業も少なくありません。

地域に根差した企業活動の第一歩としても、また、ワーカーのリフレッシュの場としても最適な、エリアを象徴する文化です。

住所東京都中央区日本橋人形町および周辺
電話番号神社により異なる
営業時間神社により異なる
公式HPhttps://www.nihonbashi-shichifukujin.gr.jp/

人形町今半 本店

※引用:人形町今半 本店公式HP

言わずと知れた、すき焼き・しゃぶしゃぶの老舗「人形町今半」。その本店がこのエリアに構えていることは、ビジネスにおいて大きな資産となります。

高級感あふれる空間と非の打ちどころのないサービスは、大切なクライアントをもてなす「接待」の場として、これ以上ない選択肢です。

また、重要な商談や社内の節目を祝う会食、役員ランチなど、あらゆるビジネスシーンで活用できます。

オフィスの近くに「ここぞ」という時に使える一流店があることは、企業の信頼性にもつながります。

住所東京都中央区日本橋人形町2-9-12
電話番号03-3666-7006
営業時間11:00~15:00、17:00~22:00
(L.O.21:00、土・日曜・祝日はブレークタイムなし)
公式HPhttps://restaurant.imahan.com/

高級鯛焼本舗 柳屋

※引用:エキサイトブログ「人形町からごちそうさま」

一匹ずつ丁寧に焼き上げる「天然もの」の鯛焼で有名な「柳屋」。常に行列が絶えないこの人気店も、オフィスワーカーにとっては嬉しい存在です。

オフィスでの休憩時間のおやつとしてはもちろん、取引先への訪問時に持参する「手土産」や、急な来客時のお茶請けとしても大変喜ばれます。

こうした人情味あふれる老舗の存在が、日々のオフィスライフに潤いと「粋」な彩りを加えてくれるでしょう。

住所東京都中央区日本橋人形町2-11-3
電話番号03-3666-9901
営業時間12:30~18:00(なくなり次第終了)
公式HPhttps://sites.google.com/view/yanagiya-official/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

日本橋(日本橋川)クルーズ

日本の道路元標である「日本橋」のたもとからは、日本橋川や隅田川を巡るリバークルーズ船が発着しています。

歴史的な建造物やオフィス街を水上から眺める非日常的な体験は、海外からのゲストやクライアントのおもてなしに最適です。

いつもの会食とは趣向を変えた「動く接待」として、商談の場を和ませるアクセントにもなります。

また、企業のレクリエーションや貸切イベントの場としても活用でき、この地ならではのユニークな福利厚生プランを実現可能です。

住所東京都中央区日本橋周辺(船着き場による)
電話番号運行会社により異なる
営業時間運行会社により異なる(要予約の場合あり)
公式HPhttps://nihonbashi-cruise.jp/index.php

明治座

1873年(明治6年)創業という長い歴史を誇る「明治座」は、このエリアの文化的な象徴です。

歌舞伎から最新の演劇、人気歌手の公演まで多彩な演目が楽しめます。

上質な「観劇」体験は、取引先への「接待」や、社員の「福利厚生」としても非常に価値が高いものです。

オフィスを構えるエリアにこうした格式高い劇場があることは、そこで働く人々の感性を刺激し、企業の文化的ステータスを高める一因ともなります。

住所東京都中央区日本橋浜町2-31-1
電話番号03-3666-6666
営業時間公演時間による
公式HPhttps://www.meijiza.co.jp/

ランナーの聖地でもある大観音寺

明治13年に建てられた大観音寺は、鉄造菩薩頭が本尊となっており、人形供養で有名です。

境内には本願地蔵尊や韋駄天守、毘沙門天などが鎮座しているのが特徴です。

本願地蔵尊は、願いごとがかなうお地蔵さまとされていて、多くの方が入試合格や子授け、心願成就などといった祈願で訪れています。

また、韋駄天守は「走りの守護神」としても知られており、東京マラソンのコースに近いこともあって、マラソンの日が近づくと多くのランナーが参拝に訪れます。

住所東京都中央区日本橋人形町1-18-9
電話番号03-3667-7989
営業時間7:00~17:00
公式HPhttps://centraltokyo-tourism.com/ja-jp/spot/detail/106666

眺めているだけでも楽しい江戸からくり櫓

※引用:レッツエンジョイトーキョー「人形町からくり櫓(江戸落語)」

人形町商店街に佇む江戸からくり櫓は、町のシンボルにもなっているからくり時計付きの櫓です。

水天宮側に高さ650㎝にもなる江戸落語からくり櫓があるほか、人形町交差点側に高さ755㎝にもなる町火消しからくり櫓があります。

それぞれ11~19時まで、1時間おきにからくり時計が動き、見ている観光客や住民を和ませてくれる癒やしスポットでもあります。

江戸落語からくり櫓は、噺家が現れて人形町の由来について刻々と語られるというもので、噺家担当は立川談志さんの内弟子である立川談幸さんです。

そのため、落語好きな方も楽しめるからくり時計といえます。

▼人形町からくり櫓の観光情報(東京中央区オフィシャル観光ガイドより)
https://centraltokyo-tourism.com/ja-jp/spot/detail/106516

住所東京都中央区日本橋人形町2-2
電話番号
営業時間
公式HPhttps://centraltokyo-tourism.com/ja-jp/spot/detail/106516

強運厄除けの神で知られる小網神社

人形町にある小網神社は、比較的コンパクトな佇まいではありますが、行列ができるほど人気があるお参りスポットです。

御祭神は、倉稲魂神と呼ばれるお稲荷大神であり、五穀豊穣や商売繁盛の神様として知られています。

かつて東京大空襲の際に、社殿や境内が被害を受けず無事だったこと、第二次世界大戦でお守りを身に着けた兵士が無事に生還できたことから、強運厄除けの神として多くの方から信仰されるようになったといわれています。

人気のあるスポットではありますが、閉門時間などはありませんので、24時間365日自由に参拝可能です。

このほかにも、ご祭神として市杵島姫命と呼ばれる水をつかさどる神様が祀られており、水の気は金運アップ効果があるため、ご利益を得るために訪れる方も多いです。

住所東京都中央区日本橋小網町16-23
電話番号03-3668-1080
営業時間9:00~17:00(参拝時間)
公式HPhttps://koamijinja.or.jp/

人形町の商業施設

次に、人形町にある注目の商業施設を紹介していきましょう。
最新のスポットもあわせてご紹介しますので、人形町に立ち寄った際にはぜひ訪れてみてください。

2023年にオープンしたばかりの複合施設エムズクロス人形町ハシゴ楼

※引用:ヒトサラMAGAZINE

人形町から徒歩1分、人形町交差点に面した立地にあるエムズクロス人形町は、食やサービスを通した新たな交流・価値創造の拠点として営まれている都市型複合商業施設です。

1~5階までの飲食横丁であるハシゴ楼は、地元の人気店をはじめ全国にある新進気鋭のお店など、和洋中ジャンルを問わないさまざまな飲食店が集結しています。

まるでハシゴを上り下りするようにハシゴ酒を楽しめる施設で、仕事帰りやランチでの利用にもおすすめのスポットです。

6階からはバーや英会話教室、歯科医院、貸会議室といったサービスも利用できるようになっています。

住所東京都中央区日本橋人形町1丁目19-5
電話番号
営業時間11:00-24:00 
※店舗によって営業時間が異なります。予めご了承の程よろしくお願い致します。
公式HPhttps://www.hashigoro.jp/ms_cross/

人形焼きの老舗名店!人形焼本舗板倉屋

※引用:さんたつ by 散歩の達人「人形焼本舗板倉屋」

人形焼本舗板倉屋は、老舗の人形焼きが楽しめるお店として知られており、甘酒横丁の少し手前に位置しています。

明治40年に創業されたこちらのお店では、昔ながらの手焼きで作られているのが特徴で、人の温かみが感じられる美しい人形焼きを堪能できます。

お店で焼いたばかりのできたてを食べるのがおすすめで、控えめでやさしいこしあんの味に癒やされることでしょう。

住所東京都中央区日本橋人形町2丁目4-2
電話番号03-3667-4818
営業時間9:00~なくなり次第終了
公式HPhttps://itakuraya.com/

人形町の公共施設

人形町にある公共施設には、歴史のある施設が多いのが特徴です。
その中でも有名なのが、西郷隆盛の屋敷跡がある学校です。

西郷隆盛の自宅跡が残された日本橋小学校

西郷隆盛の自宅跡が残された日本橋小学校

中央区にある日本橋小学校には、西郷隆盛が暮らしていた屋敷の跡地が残されています。

西郷隆盛といえば、薩摩藩(現在の鹿児島)のイメージが強いかもしれませんが、実は明治4年から2年間は人形町に住んでいたそうです。

この屋敷の大きさはおよそ2600坪にもおよぶ広さで、この屋敷に15人ほどの書生と7人の下男、そして犬を数頭飼って暮らしていました。

実際の跡地は、日本橋小学校と日本橋幼稚園に変わっていますが、日本橋小学校の校門に跡地として看板が立てられています。

住所東京都中央区日本橋人形町1丁目1-17
電話番号03-3668-2360
営業時間
公式HP

まとめ

人形町にはおいしい食べ歩きグルメや神社、ご利益の得られるお寺、歴史的な施設など、江戸の下町情緒を感じられる町並みが広がっています。

グルメのジャンルも豊富であり、仕事の合間や休憩にちょっとした食べ歩きも楽しめます。

また、商売繁盛のご利益が得られるスポットに出かけて、ビジネスの祈願をするのもおすすめです。

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