東京でオフィスを探す際や住居を探す際には、災害に強く、治安の良い場所で探しましょう。今回は、東京の災害に強い場所や治安の良い街・悪い街、安全な場所を見分けるポイントなどを紹介します。

東京は「世界一安全」で「世界一危険」な都市

英国の大手新聞紙(ガーディアン紙)は、東京を「世界一安全な都市で世界一危険な都市」だと報じました。ガーディアン紙は、東京は治安やインフラ、衛生面では世界一安全な都市だが、災害、首都直下型地震、津波、洪水のリスクが高い世界一危険な都市と紙面で論じました。

もしも、東京で震度7以上の首都直下型地震が発生した場合、ビルの倒壊、地盤沈下、火災の被害が大きい場所は、東京都が「東京都防災ホームページ」で発表しているデータが参考になります。

参考:東京都防災ホームページ(https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/

東京の治安の良い街・悪い街は?

ここでは、東京の治安の良い街・悪い街を紹介します。こちらは、警視庁の浸入窃盗被害に関する資料やWEBの情報を分析した結果をもとに独自にランキングにしました。

参考:警視庁犯罪情報マップ(https://map.digipolice.jp/

東京の治安の悪い街

東京は世界一治安の良い都市に選ばれていますが、犯罪がまったくのゼロと言うわけではありません。大多数の人が善良な生活をしている中に、ごく少数ですが犯罪者も混じっています。

東京23区で治安の悪い区は、1位足立区、2位新宿区、3位豊島区、4位江戸川区、です。治安が悪いされる背景には、繁華街や歓楽街の存在や、事件や事故の発生率の高さがあります。

東京の治安の良い街

東京23区治安の良い区は、1位文京区、2位中央区、3位千代田区、4位目黒区です。

地方から東京にオフィスを移転する際や住居を移す場合は治安の良い街にする方が断然よいでしょう。安全な区は有名大学や大企業の拠点にもなっているため、街は優秀な企業に勤める人や有名大学の活動の場でもあります。

優秀な企業や有名大学は地域と協力して治安の良い安全な街作りに日頃から努力しています。治安の良い安全な区は近代的なセキュリティー技術を取り入れ安全対策、セキュリティー強化に取り組んでいます。

東京で地震などの災害に強いエリアはどこ?

オフィス探しや住居探しの際には、その街の治安だけではなく「災害に強い安全な街なのか」や「いざというときの避難経路や場所はどこか」を調べておくのが大事です。

ここでは、東京の地震に強いエリアと、いざというときの避難場所、できるだけ避けたい危険な帰宅ルートを解説します。

東京の地震に強いエリア

東京で一番、地盤の固い場所は、板橋区と杉並区です。都心は大地震が直撃すれば、帰宅困難者の数は東京都防災会議の被害想定によると453万人と想定されています。帰宅困難になった場合の避難場所や帰宅ルートの想定は必ず前もって行うことが重要です。

なお、東京都心で再開発している最新鋭のハイスペックオフィスビルの多くが、先端のBCP対策と設備を導入し、災害発生時に帰宅困難者の一次避難場所として機能するための設備を導入しています。ライフラインの寸断時にも、電力を確保できる最新鋭の設備導入した最新鋭の複合ビルが開発されているので、いざという際にも安心です。

いざというときの避難場所

災害発生時の帰宅ルートや避難場所の確認をしておくことが重要です。東京都が提供している「東京都防災マップ」にアクセスすれば、帰宅支援道路や避難場所がわかります。

東京で治安の良い場所は、大企業の本社、銀行の本店、有名大学、国の重要機関がある場所などです。そういう場所は治安も良く、災害にも比較的強い場所です。東京駅周辺の避難場所は、日比谷公園、皇居前広場が避難場所としては挙げられます。

参考:東京都防災マップ(https://map.bosai.metro.tokyo.lg.jp/?

危険な帰宅ルートはどこ?

東京23区で火災リスクの高い場所は「木造建築」が多い地域です。足立区、荒川区、墨田区は木造住宅が多く、さらに柔らかいスポンジケーキのような地盤なので、建物の倒壊と液状化と火災のリスクが高い場所となります。

また、犯罪発生率の高い、足立区や江戸川区は、木造建築が多く火災の発生と犯罪への警戒が必用な場所です。帰宅ルート上に火災発生地帯や治安の犯罪発生率が高い場所がない確認しましょう。

豊島区は、駅周辺の犯罪発生率が高いため、池袋駅で帰宅困難者になる場合は、犯罪被害にも合わないように注意してください。

東京で安全な街を見つける方法は?

次に、東京の安全な街を探すために、治安が悪い場所を避ける方法と地震や災害に強い場所を選ぶ方法を解説します。

治安が悪い場所を避ける方法

警視庁の犯罪情報マップを確認する

警視庁が発表している犯罪情報マップをチェックすると、エリアごとの犯罪情報が細かく掲載されています。犯罪の発生情報を地図上に表示させることができるので、気になるエリアはまめにチェックして防犯情報として役立てましょう。

参考:警視庁犯罪情報マップ(https://map.digipolice.jp/

家賃が安いという理由だけで決めない

オフィスや部屋探しをする際には「少しでも家賃を抑えたい」と思うものです。しかし、家賃の安さには必ず理由があります。家賃の安さだけを重視するのではなく、街の雰囲気や犯罪情報などをチェックしてから決めるようにしましょう。

地震や水害に強い場所を選ぶ方法

東京は、地震による液状化現象・河川の氾濫・津波などの災害リスクが高い土地が存在します。災害に強い土地を見分けるには、ハザードマップなどのツールを確認することです。インターネット上からいつでも確認できるので、オフィスや住居を探す際には活用しましょう。

参考:ハザードマップポータルサイト(https://disaportal.gsi.go.jp

参考:J-SHIS 地震ハザードステーション(http://www.j-shis.bosai.go.jp/map/)

まとめ

今回は、東京の安全な場所をテーマに、治安の良い街・悪い街、地震などの災害に強い街や避けた方がよい街などを紹介しました。

オフィスや住居を決める際は、交通の利便性や予算だけではなく、治安が良く、リスクの少ない場所かということも条件に加えるようにしてください。

オフィスに勤務する従業員や、家族が安心できるよう、万が一に備えた街選びが重要です。