オフィスへの通勤は、東京などでは電車通勤が主流ですが、健康を考えて電車から自転車通勤に変える人が増えています。自転車であれば徒歩やランニング通勤よりもハードルが低く、周囲の環境なども関係なく取り組めます。運動にもなるため健康的な生活に近づける一方で、やはり体力を使ってしまうなどの懸念点もあります。

そこで今回は、自転車通勤の効果やメリットとデメリットを分かりやすく紹介します。通勤方法を変えようか検討している人は参考にしてみてください。

自転車通勤のメリット5つ

ここでは、自電車通勤するメリットを5つ紹介します。

1.満員電車のストレスがない

自転車通勤をするメリットの一つは満員電車からの解放です。東京などではラッシュ時の満員電車に乗るだけで疲れてしまいますが、自転車通勤であればこのストレスを感じることはありません。

季節を感じながら通勤をしたり、朝の気持ちいい空気を楽しんだりしながら出勤すれば目も覚めてさっぱりと仕事に取り組めます。

2.運動不足の解消

自転車通勤は、運動不足の解消になることもメリットです。電車や車で通勤していると運動する機会を作ることが難しくなりますが、自転車であれば会社の通勤時間を利用して運動が行えます。

ダイエットを期待する人は、緩やかな運動を20分以上続けることで効果を発揮できるため、少し通勤距離がある方に最適の方法です。

3.どこにでも立ち寄りやすい

自分の好きなルートで移動ができ、気になったお店があればいつでも立ち寄れます。通勤途中に新しく自分の好みや趣味のお店が見つかる可能性もあるだけではなく、帰宅時に夕飯の食材を購入して帰るのも簡単にできるでしょう。仕事場の周辺をめぐっておくと、近道を見つけることもできるかもしれません。

4.交通費がかからない

自転車通勤なら電車・バス代などの交通費が一切かかりません。往復500円程度の交通費だとしても、1年間で12万円以上も交通費が浮くことになります。自転車通勤のための初期費用を差し引いたとしても、かなりの節約になるでしょう。

なお、自転車通勤にかかる初期費用は、自転車・ヘルメット・鍵・ライトなどの購入費として3万円から5万円が費用相場です。

5.環境に優しい

一般的に公共交通機関は環境によいとされますが、1人を1km運ぶために排出される二酸化炭素の量は電車で約18g、バスで約48gです。二酸化炭素の削減は重要な社会問題であり、個人の取り組みも重要です。

その点、自らの力だけで動かす自転車は、二酸化炭素の排出や石油を消費しない環境に優しい乗り物です。

参考:廃棄物資源循環学会|自転車はどのくらい環境にいい?

自転車通勤のデメリット5つ

自転車通勤のデメリット5つ

次に、自転車通勤するデメリットを5つ紹介します。

1.天候に左右される

自転車通勤のデメリットは天候に左右されやすいことです。晴れている日ばかりではないため、雨天時に合わせた対応が必要になります。

2.季節の影響を受けやすい

自転車は外を走るため日焼けをしやすくなります。特に夏は気温も高く、日差しも強い環境です。しっかり対策をしなければ肌が焼けてしまい、肌トラブルを起こしやすくなるので気を付けましょう。少し早く家を出たり、帰りの時間を遅くしたりすることで紫外線の強い時間帯を避けて移動ができます。また、日焼け止めなどを併せて使うことで予防も行えます。

3.事故に遭うリスクがある

雨の日はタイヤが滑りやすくなるため転倒事故が多発します。濡れたマンホールの上などは特に気をつけましょう。また、日が暮れた後や天候の悪い日は視界が悪くなるため、交通事故には十分注意をする必要もあります。

なお、傘をさしながら運転することは道路交通法違反になるため絶対にしてはいけません。

4.飲酒ができない

自転車の飲酒運転は道路交通法違反(道路交通法第65条)にあたる行為になり、場合によっては逮捕される可能性があります。そのため、お酒を飲む予定がある日には電車・バス通勤に切り替える、飲酒後は絶対に自転車に乗らないなど意識を徹底しましょう。

5.自転車にカゴがついていないと荷物が運びにくい

走りやすさ重視の自転車はカゴがついておらず、荷物を入れることができません。荷物を手に持って自転車に乗ることは危険なので、肩にかけるタイプのカバンにするか、背中に背負えるリュックタイプを使うと便利です。

通勤におすすめの自転車と費用相場

通勤におすすめの自転車と費用相場

通勤で使える自転車はいくつかの種類があります。自転車の種類と特徴を紹介します。

クロスバイク

クロスバイクは長距離の移動に向いています。車体が軽く、長距離でも楽に走れる造りになっています。乗り心地もよく安定した走行が行え、体にかかる負担が少ない車種です。ロードバイクよりも値段が安く、初めての人でも乗りやすい自転車です。

クロスバイクは、高いものなら10万円以上するものもありますが、手ごろなものなら3万円から7万円ほどで購入できます。

折りたたみ式自転車

東京の賃料オフィスなどで自転車を置くためのスペースがあまり確保されていない方は、コンパクトに収納できる折りたたみ自転車がおすすめです。専用の工具がなくても短時間で簡単に折りたためる自転車で、軽量なことが特徴です。

持ち運びしやすいため専用の袋を利用すれば自転車を荷物として持ったまま電車に乗ることも可能です。通勤距離がある方は、電車と折りたたみ自転車をうまく組み合わせて通勤してみましょう。

ママチャリ

コスト重視で選ぶのであればママチャリが人気です。自転車に必要な泥除けやかごなど一般的な装備が一通りそろっているため知識がなくても選びやすく、お手頃価格で購入することが可能です。

ただし、ママチャリは長距離を移動するために作られておらず、自転車通勤の距離が長い人は体に負担がかかるためおすすめできません。通勤距離が5キロ以上ある方はクロスバイクなどを検討しましょう。

まとめ

自転車通勤は天候などに左右されますが、運動不足の解消やストレス発散など、たくさんのメリットがあります。

東京の賃貸オフィスへ通う際にも簡単に始められ、その快適さと心地よさから継続している人が多くなっています。この機会にスケジュールや気分に合わせて自転車通勤を始めてみてはいかがでしょうか。きっと素敵な一日を過ごせるきっかけになります。