オフィスではパソコンや電話などを多く使うため、ネット環境は重要でしょう。しかし、賃貸オフィスによっては、ネット環境が違うため注意が必要です。契約してから希望のネット回線が使えないとならないよう、事前にネット環境の情報を得ておくといいでしょう。

賃貸オフィスのネット環境とは?

最初に確認しておきたいのが、通信会社の回線の種類です。
賃貸オフィス契約時に、どの回線が使えるか、オーナーや管理会社に聞いてください。

心配なら、契約前に現地での事前調査をすればいいでしょう。建物の壁内に配管が通っているか、光回線の契約履歴があるか確認しておくと安心です。

なお賃貸オフィスのほとんどがファミリータイプの利用が前提です。店舗や事務所向けの賃貸オフィスであっても、基本的には同じだと考えておきましょう。

ファミリータイプとは、フレッツ光における戸建向けのネット回線のことです。フレッツ光以外では、借主が個別にネット回線の契約をするタイプだと覚えておくといいでしょう。

集合住宅であればマンションタイプが使えますが、店舗や事務所で非対応のことが少なくありません。なぜなら、マンションタイプは1棟全体での導入が必要だからです。オーナーが1棟所有する物件では、対応していることもあるため、確認してください。

ネット環境を整える際の注意点

賃貸オフィスの契約の際には、ネット環境を整える必要があるでしょう。契約時には、以下で紹介する点に注意が必要です。

開通には時間がかかる

ネット回線の開通には時間がかかる可能性があります。早ければ申込から2週間程度で開通しますが、開通工事が混み合っていれば1か月ほどかかる場合もあるでしょう。とくに注意が必要なのは、繁忙期です。

開通工事の件数が増えやすいのは、引っ越しシーズンです。1~3月は全体的な引っ越し件数が増えやすいため注意してください。繁忙期では、開通工事まで1~3か月待たされることもあります。

電話番号やチャネルは十分か?

電話番号が複数必要な場合は、ネット回線契約で使える電話番号の数に注意が必要です。ネット回線でいくつの電話番号が使えるのか、確認しておきましょう。足りなければ必要な数に応じて別途契約しなければなりません。

また、ネット回線によっては、複数チャネル契約が利用できます。チャネルとは、1つの電話契約で、同時発着信が可能となるサービスです。

たとえば、通話中にFAXを受けたいケースに便利です。チャネルに関しても、1つの電話番号で何回線使えるか確認しておいてください。

ネット完備と対応どちらか?

賃貸オフィスの契約時には、インターネット設備内容を確認しましょう。よく間違いやすいのが、ネット完備とネット対応です。

ネット完備とは、各部屋までネット回線が引かれており、すでにネット回線とプロバイダの契約が済んでいるタイプです。「インターネット無料」と書かれている物件が該当します。ただし、1回線を共有するため、速度に問題のあることが少なくありません。

一方で、ネット対応とは、建物まで回線が引かれていますが、部屋まで回線を引いていません。賃貸オフィス契約時に、自分でネット回線工事の申込が必要です。ネット回線やプロバイダの申込も個別に行うタイプです。

賃貸オフィスで使えるネット回線の種類と導入コスト

ネット対応の賃貸オフィスでは、入居者がネット回線の契約をしなければなりません。物件により使える回線の種類は異なります。以下のネット回線から、どの種類が使えるか確認しておきましょう。

光回線

中小オフィスで人気なのが光回線です。最低でも200Mbpsの速度が得られるため、速度を優先する場合に人気があります。光回線は、NTTのフレッツ光・auひかり・NURO光など複数の種類から比較できます。光コラボと呼ばれる光回線タイプも選べるでしょう。

ビジネスフォンを設置する場合は、フレッツ光がおすすめです。光コラボでも光電話オフィスが使えますが、オプション扱いに注意してください。フレッツ光は、工事費用として19,800円が発生します。

モバイル回線

ネット回線の工事不要で契約できるタイプです。おもに、携帯電話用の通信回線を利用しています。ホームルーターを設置するだけのため、工事が不要です。屋外で使う場合は、モバイルルーターが便利でしょう。初期コストや月額費用でお得ですが、通信データ量の制限に注意が必要です。

ケーブルテレビ回線

ケーブルテレビ会社を通してネット回線契約する方法です。対応地域が限られている点や、光回線と比べて通信速度の遅い点があります。ホームルーターもありますが、通信速度や通信制限に注意が必要です。

賃貸物件を選ぶ際には、利用可能なネット回線の種類に注意してください。一般的に光回線が使えますが、まれに配管が通っておらず回線の引き込みができない場合があります。心配な場合は、前の入居者の使用状況を聞いておくといいでしょう。