八丁堀は、日比谷線と京葉線が交差する便利な駅として知られていますが、実は東京駅にも日本橋エリアにも近く、便利な立地です。

「時代劇に出てくる街」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、現在は再開発も進み、オフィスと職住近接が叶う街として注目されています。

今回は、八丁堀の現在の特徴から、意外と知られていない歴史、そしてオフィス相場まで、その魅力を深掘りしてご紹介します。

八丁堀の特徴

八丁堀はどのような地域なのか、まずは現在の街の様子や使い勝手を見ていきましょう。

東京駅から近いオフィス街

東京駅から近いオフィス街

八丁堀の最大の特徴は、その圧倒的な立地の良さです。

地図で見ると一目瞭然ですが、八丁堀エリアは東京駅八重洲口から東へ真っすぐ進んだ場所に位置しています。

東京駅まで徒歩10分圏内:新幹線出張や、大手町・丸の内エリアへのアクセスが抜群。

■コストパフォーマンス:丸の内に比べて賃料相場が抑えられており、ベンチャー企業や士業(税理士・弁護士など)の事務所として非常に人気があります。

わざわざ電車に乗らなくても、歩いて東京駅へ行き新幹線に飛び乗ることができる、ビジネスパーソンにとっては「穴場」とも言える賢い選択肢となるエリアです。

実はマンションも多く、治安の良いエリア

オフィスビルが立ち並ぶ一方、近年はマンション建設も進んでいます。

「都心に住みたい」というニーズに応え、1階に24時間営業のスーパーが入るマンションなど、生活利便性も向上しています。

大通りを一歩入れば、江戸時代からの区画整理が残る静かな環境があり、夜間や休日は非常に落ち着いています。治安も良く、女性の一人暮らしやファミリー層にも選ばれています。

路地に一歩入ると飲食店がずらり

大通りに面するビル群は、1階にコンビニなどがあるビルやマンションが多いですが、その路地に入っていくと飲食店や居酒屋などもあります。

オフィスワーカーの胃袋を満たし、業後のリフレッシュができる場所もそろっています。

千葉方面に出やすい

八丁堀のランチ事情は、オフィスワーカーにとって大きな魅力です。

大通り沿いにはコンビニやチェーン店が多いですが、路地裏(特に古くからの建物が残るエリア)には、こだわりの個人飲食店や隠れ家的な居酒屋が点在しています。

ランチ:行列のできるラーメン店や、老舗の洋食店など。
ディナー:仕事帰りにふらっと立ち寄れるバルや小料理屋など。

八丁堀の交通アクセス:千葉・北関東・都心を網羅

八丁堀の交通アクセス

八丁堀駅は、ビジネスの機動力を高める2路線が利用可能です。

路線名特徴・主なアクセス
JR京葉線東京駅まで1駅(約2分)。

舞浜駅(ディズニーリゾート)や、幕張メッセなどのイベント会場へ直結。

快速電車も停車するため、舞浜・海浜幕張方面への移動もスムーズです。(特急利用の際は、隣の東京駅からの乗車が便利です)
東京メトロ日比谷線銀座、六本木、恵比寿へ直通。

北は北千住から東武線へ直通運転。南の中目黒駅では同じホームで東横線へスムーズに乗り換えができ、横浜方面へのアクセスも良好です。

特に、東京駅での京葉線ホームは地下深く乗り換えに時間がかかりますが、八丁堀駅を利用すればスムーズに京葉線ホームへアクセスできるため、「京葉線ユーザーの裏技」として重宝されています。

八丁堀の歴史

八丁堀はどのような歴史を持つ街なのでしょうか。

八丁堀という町名がついた背景などもひも解いていきましょう。

八丁堀の地名がついた理由

江戸時代初期の慶長17年(1612年)、このエリアに堀が開削されました。

その堀の長さが八町、今でいうと873mほどあったことから、八丁堀と呼ぶようになったといわれています。

つまり、その地域に作られた八丁ほどの長さの堀が地名の由来です。

八丁堀は三ツ橋の十字合流地点から亀島川へと注ぎ、隅田川に通じる船入運河として開削されたとされています。

警察や司法の拠点

警察や司法の拠点

時代劇でよく耳にする「八丁堀」ですが、これは江戸時代、この地に江戸町奉行所の「与力(よりき)」と「同心(どうしん)」の組屋敷が集中していたことに由来します。

与力(よりき): 裁判や行政を担当する指揮官クラス。将軍家の直臣(じきしん)扱い。
■同心(どうしん): 実際に市中を見回る、現代の警察官にあたる役職。

彼らは江戸の治安維持を一手に引き受けており、庶民からは「八丁堀の旦那」と親しみを込めて呼ばれていました。

粋な着こなしで十手を持ち、弱きを助ける彼らの姿は、当時の江戸っ子の憧れであり、現代でいう「アイドル」のような人気を博していたと言われています。

つまり八丁堀は、古くから「規律」と「信頼」の街としての歴史を持っているのです。

「桜川」から現在の公園へ

明治に入ると、堀は「桜川」と改称されましたが、戦後の復興と東京オリンピックへ向けた整備の中で埋め立てられました。

かつての水路は現在、「桜川公園」や「亀島川緑道」として生まれ変わっています。

桜川公園は、オフィス街のオアシスとして、ランチタイムにはお弁当を広げるビジネスパーソンの姿が多く見られます。

歴史ある場所が、形を変えて今も働く人々を癒やしています。

八丁堀のオフィス賃料相場

最後に、ビジネス拠点を検討されている方向けに、現在の賃料相場をご紹介します。

東京駅至近でありながら、丸の内・大手町エリアと比較するとリーズナブルな設定が魅力です。

  • 坪単価目安: 15,000円前後 ~ 18,000円前後

【月額賃料の目安】

広さ想定月額賃料備考
15坪約22万円小規模オフィス、スタートアップ向け
30坪約45万円人員増に伴う移転など

※立地、駅からの距離、築年数、ビルのグレードによって変動します。

まとめ

八丁堀は、単なる通過点ではありません。

  • 東京駅徒歩圏内の高い利便性
  • 「江戸の治安を守った街」という歴史的背景とブランド
  • 隠れた名店が多く、働きやすい環境

これらを兼ね備えた、ビジネスにも居住にも適した「賢い選択肢」と言えるエリアです。

都心でのオフィス移転や拠点開設をお考えの際は、ぜひ八丁堀エリアを検討してみてはいかがでしょうか。

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