南平台と聞いて、どのようなイメージをお持ちですか。
聞いたこともない場所と思われる方もいれば、自分には縁のない高級住宅街と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
南平台の特徴や歴史について見ていきましょう。

南平台の特徴

南平台がどこにあるかご存知でしょうか。
若者の街として知られる賑わいのある渋谷と、おしゃれな街として一世風靡した代官山の中間エリアの高台にある地域です。
渋谷に近い場所でありながら、渋谷駅から歩くと少し距離があり、ショッピングや観光のついでに足を伸ばすことや通りがかるような場所ではありません。
南平台はどのような地域なのか、特徴を見ていきましょう。

高級住宅街

南平台は、渋谷の南側の高台にある地域です。
渋谷駅の南口から246沿いの坂道を上がっていったところに位置し、渋谷と代官山の中間エリアに位置しています。
古くより高級住宅街として知られており、すぐ近くの渋谷の喧騒が嘘のように、派手なファッションに身を包む若者の姿やショッピングや観光ついでに訪れる人の姿もない、落ち着きある雰囲気が漂っています。

一戸建ての邸宅のほか、高級マンションなどが建ち並ぶエリアです。
渋谷駅からは少し歩きますが、高級住宅街に暮らす人にとっては特に不便はありません。
出かける時は高級車に乗るか、専属ドライバーの社用車や公用車のお迎えがくるためです。
青山方面や横浜方面とつながる246をはじめ、旧山手通りにも面しているので、車での移動はスムーズです。

大使館がある街

南平台は邸宅やマンションだけでなく、大使館もあります。
南国リゾートのマレーシア大使館、石油大国のアラブ首長国連邦大使館があるほか、南平台から代官山に向かうエリアにも、いくつもの大使館の建物があります。
大使館職員やその家族などの姿もあるため、インターナショナルな雰囲気が漂っているのも南平台の特徴です。

治安が良く静か

南平台のエリアは観光客や買い物客がふらりと訪れるエリアではないので、大騒ぎするような人もいません。高級住宅は戸建てでもマンションでもセキュリティ体制が整っているほか、大使館があるので警備体制も厳しいため、治安がいいのも一つの特徴です。

南平台の歴史

南平台は渋谷に近い立地ながら、高級住宅街として君臨し続けているのはどうしてなのでしょうか。
高級住宅街が形成されてきた歴史を見ていきましょう。

高台が富裕層を呼び寄せた

南平台が高級住宅街として形成されていったのは、何よりも立地や地形が影響しています。
この地は、江戸時代は田畑や森林も広がっており、その一部がお屋敷街になっていました。
江戸城からは少し離れているので、有名な大名や高級武士の屋敷ではありませんでした。
ですが、明治時代の中頃に入り、渋谷エリアにも鉄道が通り、東京西部エリアにも人が訪れるようになってくると、当時は目黒や品川まで望める眺望の良い高台が注目されるようになります。

次第に邸宅街としてのステータスが高まっていき、名だたる政治家や財界人、外交官や文化人が邸宅を構えるようになっていきました。
1910年(明治43年)には、外交官の内田定槌が、当時ではまだ珍しかった洋館を建てました。

時を経て、重要文化財に指定され、現在では南平台の力、横浜の山手イタリア山庭園に移築されて保存されています。
戦中、戦後の有名な人物が暮らしていたことでも知られています。
終戦時に自刃した陸相の阿南惟幾の陸相官邸や海軍軍令部次長であった大西瀧治郎の次長官舎も、南平台の近くに建てられていました。

もっとも、第二次世界大戦の空襲で、南平台の洋館が建ち並ぶモダンな街並みは、その多くが焼失してしまっています。
戦後は、内閣総理大臣を務めた岸信介と三木武夫の私邸も建てられました。
岸信介は、1940年代に南平台の地に邸宅を構えましたが、1960年の安保闘争の折には、邸宅まで日米安保条約に反対するデモ隊が押し寄せ、包囲されたという歴史も残されています。

三木武夫の邸宅は、三木武夫の死後、一時期三木武夫記念館として一般公開されていた時期もありました。
また、映画監督の市川崑も南平台に暮らしていた文化人の一人です。

インターナショナルな街の形成の歴史

インターナショナルな街の形成の歴史

南平台には現在も大使館が集まっていますが、南平台がインターナショナルな雰囲気になったのは最近のことではありません。
1959年(昭和34年)に聖ドミニコ・カトリック渋谷教会が誕生したことがきっかけで、中渋谷教会、イエスキリスト教会、聖ヶ丘教会など次々と教会が設立されていきました。
当時の南平台は大きな邸宅が建ち並ぶほかは、都心部のように建物が密集しているわけではなく、遊休地が残されていました。

高台の立地と落ち着きある閑静な環境、土地が空いているという条件が重なり、教会を開設する場所として好まれたのです。
都心部からもアクセスが良かったため、マレーシア大使館やアラブ首長国連邦大使館も建てられました。

現在の南平台

現在の南平台は大きな邸宅だけでなく、ハイグレードで垢抜けた雰囲気のマンションも増えました。
さらにオフィスビルもでき、ステータスがあり、静かな職場環境を好む企業のオフィスなどに選ばれています。
渋谷駅からは少し坂を上ることになりますが、運動不足の解消や気分をリフレッシュするにはちょうど良い距離です。
坂のふもとにはホテルやレストランなども入るセルリアンタワーがあり、渋谷駅まで出れば気軽に買い物や飲食ができる場所も多いので、大きな不便はありません。

南平台の交通アクセス

南平台に駅はなく、最寄駅は井の頭線の神泉駅かJR線や東京メトロなどが通る一大ターミナル駅の渋谷駅になります。
オフィスの立地にもよりますが、渋谷駅や神泉駅からは少し歩く距離です。
路線バスや地域のコミュニティバスを使う方法もありますが、渋谷駅に出れば、JR山手線や埼京線、湘南新宿ラインを使えるほか、東京メトロ銀座線や半蔵門線、東急東横線や田園都市線、井の頭線なども使えるので便利です。

主要ターミナル駅を使える距離にありながらも、ステータスがあり、閑静で落ち着きのある環境で仕事をしたい方におすすめのエリアと言えます。

南平台のオフィス賃料相場

南平台のオフィス賃料相場

坪単価は23,000円前後です。
南平台は高級住宅街として知られており、オフィス供給量はあまり多くはないので注意が必要です。
また、駅もなく、立地により徒歩で少し歩いて渋谷駅または神泉駅を利用するか、路線バスやコミュニティバスなどを使うことが必要になります。
そのため、立地や最寄駅、交通の利便性、ビルの築年数や周辺環境によっても賃料は変動しますので、確認が必要です。

まとめ

南平台は高級住宅街として知られており、駅からは少し離れた位置付けです。
最寄駅は神泉駅か渋谷駅となりますが、JR線や東京メトロ地下鉄、東急東横線や田園都市線、井の頭線が使えるので交通は便利です。
便利なターミナル駅を最寄駅としながら、駅から少し離れた閑静で落ち着いた環境でオフィスを構えたい方におすすめできます。

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