港区は、東京の中でも有数の都市です。
渋谷や新宿と隣接しており、商業施設や観光施設も数多く軒を連ねています。
今回は、港区をさまざまな角度から見ていき、どのような特徴を持っているのか、どういった歴史があるのかなどを解説していきます。

港区の特徴

港区の大きな特徴として挙げられるのは、日本のテレビ局のほとんどがここに本社を置いていることです。
そのため、港区は日本の文化発信の拠点といえます。
それ以外にも、古くから歴史を刻んできた地区であるだけに、文化遺産が多い点も特徴です。
また、そういった観光地目当てにやってくる観光客が多い土地でもあります。
ここでは、この2点にフィーチャーしつつ、港区の特徴について解説していきましょう。

テレビ局が集中している

テレビ局が集中している

港区は、おおまかに5つの地区にわけられます。
赤坂地区と芝地区、麻生地区、高輪地区、そして芝浦江南地区です。
いずれも東京に住んでいない人でも、一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。
その理由として、これらの地区に日本のテレビ局が集中していることが挙げられます。
赤坂地区にはテレビ朝日やTBS、そしてテレビ東京の本社があります。
加えて芝浦江南地区には、日本テレビとフジテレビの本社が建っているのです。
なお、今でこそNHKの本社は渋谷区に建っていますが、かつては港区に建っていました。
テレビに出ているような芸能人は、いずれも港区周辺の出入りしているからこそ、赤坂や麻布などといった名前をよく出しています。
それにしても、なぜここまで港区にテレビ局が集中しているのでしょうか。
その理由のひとつに、東京タワーが港区に建っていることが挙げられます。
全国から観光客が訪れる東京タワーではありますが、もともとはテレビやラジオ用の電波塔として建てられた施設でした。
それから、平成に入って再開発が行われたことも要因に挙げられます。
たとえば、日本テレビはもともと千代田区に本社を持っていましたが、再開発とともに現在の場所に本社を建てました。
フジテレビもかつては新宿に本社を持っていましたが、平成になる前に台場に本社を移しています。

数多くの観光地がある

港区の観光地は、新旧問わず数え切れないほどあります。
ここからはその中からいくつかピックアップして見ていきましょう。
まずは、赤坂にある神宮外苑が挙げられます。
明治天皇が崩御されたのち、その功績を称えるために作られました。
神宮外苑には多くの木々が植わっていますが、これらはすべて自然に生えてきたものではなく、人の手で植えられています。
そのほか、新しい観光施設としては国立新美術館が挙げられます。
2007年に六本木に建てられた国立新美術館は、建築家黒川紀章のデザインによるものです。
国立新美術館はコレクションを持たず、常に企画展を行いながら、さまざまな美術品を展示することで知られています。

港区の歴史

港区は戦後、芝区・麻布区・赤坂区の3エリアをあわせて作られた場所です。
そのため、港区の歴史を語るうえでは、戦前と戦後の時期にわけなければいけません。
まずは港区が成立する以前、どのようなことが起きていたのかを見ていきましょう。

戦前の港区

現在の港区がある場所は、戦国時代まで人馬継ぎ立てをする場所に過ぎませんでした。
百姓が作る畑しかなく、商業などは一切盛んでなかったと考えていいでしょう。
港区が一気に栄えていくのは、近くに江戸城ができてからのことです。
江戸城ができると、周囲に武家屋敷を建てる必要が出てきました。
そこで開発されたのが、現在の赤坂周辺の土地です。
武家屋敷ができるとともに、町人や商人もこの土地に集まってきて、次第に多くの人でにぎわう土地となっていきました。
明治時代になると、芝区・赤坂区・麻布区の3地区にわけられていきます。
これらの区は元から発展していた場所でしたが、いずれにも鉄道が敷かれたため、ますます人の出入りが激しくなっていきました。
加えて赤坂区には衆議院の議員宿舎が建ち、政治の中心にもなっていきます。

戦後の港区

戦後の港区

戦後になると3つの地区が合併し、港区ができます。
港区に属する地域は、戦争中度重なる空襲により、更地に近い状態になってしまいました。
これを契機に再開発が進んでいき、多くの建物が新たに建てられていくようになっていきます。
とくに1953年に建てられた東京タワーは、港区のみならず日本そのものの復興の象徴となる建物でした。
日本の電波放送はそれまで、それぞれのテレビ局が持っている電波塔から、各家庭に個別で送信する方式を採用していました。
東京タワーは、こうした電波送信のシステムを一本化するために建てられたのです。
戦後の復興とともに、大きなビルが数多く建つことが予想されていたため、電波塔はそれ以上の大きさがなければなりませんでした。
その結果、東京タワーは333メートルという規格外の規模で建てられることとなります。
こうしてできた東京タワーは、電波塔としてだけでなく、世界各地から観光客を呼び込む観光スポットとなりました。

港区の交通アクセス

港区は、日本でいち早く鉄道が敷かれた土地です。
そのため、都内でも有数のターミナル駅が集まっており、電車や地下鉄での移動がしやすいです。
山手線は新橋や高輪ゲートウェイ、品川などを通っているため、ここから東京のあらゆる場所へと電車一本で行けます。
それ以外にも東海道線が走っているので、新幹線で名古屋方面まで行くことも可能です。
地下鉄については、東京メトロと都営地下鉄が通っています。
銀座線や千代田線なども通っているので、近くに出かける際には地下鉄を利用すれば簡単に着けるでしょう。

港区のオフィス賃料相場

港区はここまで見てきた通り、非常に発展している土地です。
そのため、ほかのエリアの賃貸オフィスなどと比べて、賃料相場が高くなりやすい傾向にあります。
また、港区の中でもビジネスが盛んな地区と、そうでない地区にわかれています。
ここからはいくつかの地区をピックアップしたうえで、それぞれの賃料相場について見ていきましょう。

赤坂エリアのオフィス賃料相場

赤坂はテレビ局が多数本社を置いていることからもわかる通り、ビジネスの一等地ともいえる場所です。
そのため、賃料相場も20坪以下のオフィスでも1ヶ月あたり30万円前後になることが少なくありません。
オフィスの規模が広くなればなるほど賃料相場は上がっていき、40~50万円を超えていくでしょう。
ただ、赤坂にあるような賃貸オフィスは昔から建てられているものも少なくありません。
そうしたオフィスは、新しいオフィスに比べて賃料も安くなる傾向にあります。
そういったオフィスを探してみるのも一つの手でしょう。

高輪エリアのオフィス賃料相場

赤坂のような都心に比べて、高輪は比較的賃料相場が低いことで知られています。
20坪以下のオフィスでも1ヶ月あたり20万円前後と、東京のオフィスとしては平均的です。
もちろん、高輪は赤坂や麻布などに比べると都心から離れた場所にあります。
とはいえ、アクセスはしっかりとしていますから、こうした場所にオフィスを構えたうえで、取引先との交渉は電車で臨む、といったスタイルを採るのも一つの方法でしょう。

まとめ

港区はビジネスの中心地だけあって、貸し出し中の賃貸オフィスも数多くあります。
規模や賃料などもさまざまなものがあるので、注意深く探していけば希望にあったオフィスが見つかるかもしれません。

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