東京都港区にある麻布は、都会の真ん中にあり高級住宅街がある洗練された街としても有名ですが、一方で活気のある商店街や神社仏閣も多く残された下町情緒も残るスポットです。
今回は、そんな新旧の街並みの魅力を持つ麻布エリアの歴史や街の特徴などについてご紹介していきます。

麻布エリアの特徴

麻布エリアは、麻布十番駅を中心に構成されている街です。
麻布というと、坂が非常に多い街という印象を強くお持ちの方も多いのではないでしょうか。
麻布は武蔵野大地のはずれにある街で、古川、渋谷川などの川が流れ多くの尾根や谷が入り組んで形成されていることから、暗闇坂や仙台藩建て家の下屋敷があったことでも知られている仙台坂などといった無数の坂が点在しています。

外国人が多いインターナショナルな街

麻布には、世界各国の大使館が立ち並んでいることから、街中にはインターナショナルスクールが多く点在しており、国際色豊かな街でもあります。
都内には120にもなる大使館が配置されていますが、そのうち港区内には半数以上になる68の大使館があり、さらに麻布には40以上もの大使館が集中しています。
そのため、こちらのエリアには、全住民のうち10%にものぼる数の外国人が暮らしていると言われているほどです。
外国人居住者が多い街であることから、街の中には外国の食材や食品を多く取り扱っているナショナル麻布スーパーマーケットや日進ワールドデリカテッセンといった複数の外国人向けの大型スーパーがあることでも有名です。

洗練された大人の街・麻布十番

洗練された大人の街・麻布十番

麻布十番は、麻布十番商店街を中心として賑わいを見せています。
江戸時代から麻布十番エリアは麻布山善福寺の門前町として栄えてきた街で、その名残りがいまだ残されています。
通りは石畳で作られ、ヨーロッパの街を彷彿とさせるおしゃな街並みが魅力です。
商店街には創業100年以上にもなる老舗名店のほか、新しいおしゃれなお店などが立ち並んでおり、リーズナブルなスーパーマーケット、高級スーパーマーケットなどバラエティに富んだお店も充実しています。
芸能人がお忍びで通うような隠れ家的なレストラン、有名なレストランも集中しており、老若男女問わず人気の街です。

麻布エリアの歴史

麻布エリアの中心である麻布十番は、非常に歴史ある街となっています。
麻布山善福寺の門前町として、古川を中心とした交通の要所として栄えてきました。
大名たちの下屋敷や家臣の住居も集中しており、町人の街や庶民の街が形成されていきました。

江戸時代

1859年にはアメリカの初代駐日大使として知られるハリスが善福寺にアメリカ公使館を配置します。
そのため、1936年にはハリスの記念碑が建立され、残されているのです。
その後、次々と寺社に世界各国の使節団の宿泊所が作られていき、この頃から多くの外国人居住者が増加し始めたと考えられます。

明治時代

1878年には麻布区が誕生し、1909年には麻布区役所が六本木に竣工されました。
1935年に六本木五丁目の今の土地に移転し、現在は麻布地区総合支所として活躍しています。
古川の河川敷には埋め立てられ、鉄道馬車が走るようになっていき、これにより古川沿いには多くの工場が建設されていきました。
1908年になると、青山から一の橋まで鉄道馬車が走るように発展し、市電や都電として生まれ変わっていきます。

大正時代

関東大震災が起き、麻布も大きな被害に遭いましたが、麻布十番周辺は被害が少なく、これに伴って人々が次々と流入したことで街が拡大していきました。
復興に向けて、演劇場や寄席、白木屋などが建てられていき、街はどんどん発展していきます。

昭和時代

関東大震災から復興した銀座が勢い良く栄えていったうえ、世界大恐慌の影響などを受けて麻布十番も影を落としていきます。
第二次世界大戦の空襲で麻布十番は焼け野原となり、衰退してしまいました。
戦後、復興都市計画が進められていき、映画館や劇場、寄席などが続々とオープンして賑わいを取り戻していきます。
1983年には東京都モデル商店街に指定されました。

麻布エリアの交通アクセス

麻布エリアの交通アクセス

麻布エリアの中心駅である麻布十番駅を中心として交通アクセス・利便性についてご紹介します。
もともと麻布エリア周辺は、六本木駅や広尾駅も徒歩圏内でアクセスしやすい立地ではあったのですが、なんといっても坂の多い麻布地区は、六本木駅などへのアクセスも坂が多いせいでとても不便な町でした。
陸の孤島とも呼ばれていた麻布十番は、2000年に麻布十番駅が誕生したことで交通アクセスの利便性がアップします。
麻布十番駅は、 東京メトロの南北線と都営地下鉄の大江戸線の2つの路線が乗り入れている駅です。
南北線は、埼玉高速鉄道、東急東横線、目黒線などといった路線に接続している駅でもあり、隣県や郊外からのアクセスも非常に便利な駅となっています。
東京各地にある主要駅までのアクセスが非常に便利な駅であり、例えば新宿駅までは乗り換えなしで12分、六本木駅までは2分、品川駅まで乗り換え1回で19分渋谷駅まで乗り換え1回で17分、池袋駅まで乗り換え1回で27分、東京駅までは乗り換え2回必要ですが、20分ほどでアクセスできる立地できます。
このほかにも、都営バスや港区内のコミュニティバスといったバスの交通網も発達しており、公共交通機関の利便性が非常に高い街です。

麻布エリアのオフィス賃料相場

麻布エリアのオフィス賃料の相場はどのくらいになるのでしょうか。
麻布がある港区は、千代田区や中央区と肩を並べるほどオフィスビルが多いビジネス街であり、官公庁が集中する霞ヶ関に近い虎ノ門エリアのほか、放送局のある赤坂エリア、外資系が多い六本木エリアがあり、麻布は六本木に近いことから賃料相場もやや高めに設定されています。
六本木・麻布エリアの賃料相場は、200坪以上を占める大規模オフィスにおける賃料相場が1坪あたり28,000円ほど、100坪以上200坪未満の大型ビルの場合21,000円ほど、50坪以上100坪未満の中型ビルで10,000円ほど、20坪から50坪未満の小型ビルで18,000円ほどです。

麻布十番の都市開発について

麻布十番には、2023年11月に30年もの時間をかけて構想された都市計画として麻布台ヒルズが誕生しました。
都会と自然の融合、そしてラグジュアリーでありカジュアルな2つの側面を持ち合わせた麻布台ヒルズは、大人世代を中心として楽しめる落ち着いた都市空間として、休日を中心に賑わっています。
実はこの麻布台ヒルズのほかにも、今後麻布エリア周辺は都市開発が進められているのです。
麻布十番駅周辺において、現在「三田小山町西地区第一種市街地開発事業」が進められており、およそ2.5ヘクタールにもなる大規模な再開発が進められています。
三田一丁目地区を北街区、南街区の2つに分けて共同住宅、オフィス、商業施設、公園、保育園で構成される複数のビルが建設されていく予定です。
2028年度竣工・完成が目指されています。

まとめ

麻布は、江戸時代から繁栄してきた街であり、外国人も多い魅力的なエリアです。
仕事帰りにもランチタイムなどにも立ち寄りやすい名店や人気店も豊富なお店ですし、大人の落ち着いた街並みは、ビジネスマンにとってもとても居心地の良い場所であるに違いありません。

【麻布・六本木】の賃貸オフィスはこちらから。

【麻布十番駅】の賃貸オフィスはこちらから。